あなたの声は、本当に相手に届いていますか?

接客中、お客さまに聞き返されたりした経験はありませんか?

BGMの大きさや、他スタッフの声、お客様同士の会話などで、あなたの声はかき消されているかもしれません。

人は自分がどんな内容を話しているかは気になりますが、どんな声で話しているかは意外と無頓着です。

今回は接客で良い声を出すためのトレーニング方法を教えていきます。

自分の声色は想像と違う

先ず、あなたは人と話す時どんな声で話していますか?

イメージしてみて下さい。

そのイメージした自分の声ですが、多分実際と違います。

試しにスマホの『ボイスメモ』アプリを使って自分の声がイメージと合ってるかを確認してみましょう。

ボイスメモアプリをダウンロードして、「こんにちは、かしこまりました、ありがとうございます。」と録音して再生してみて下さい。

どうでしょうか?

思い描いたイメージ通りの声で話せていましたか?

おそらく相当違いますよね?

でもそれが実際にあなたが話してる声なのです。

では、どうやったら自分の思い描く声で話せるようになるのでしょうか?

 

先ず、スプレッドではアパレル業界で働くファッションの販売員として大きな声を推しています。

ですが、これはお店の中だけという訳ではなく、会議中やプライベートにおいても同じく大きな声を出す事を推しています。

 

こういう事を言うと反対の意見が多く出ます。

「いつでもどこでも大きな声出すとかウザくない?」「暑苦しくない?」「電車で大きな声を出している人とか迷惑なんですけど(怒)」

等です。

おっしゃる事はよく分かりますし、TPOに応じた声の大きさは大事ですし、マナーは守らなくてはダメですよね。

 

私たちが言う“声の大きさ”とは単純なボリュームの話ではなく、いわば通る声・伝わる声です。これこそが自分のイメージする声を出す事に繋がるのです。

 

通る声・伝わる声はトレーニングでいくらでも作ることが出来ます。

ただし、本来は何年もボイストレーニングに通ったり、1回1~2万ほどのレッスンを受け続けたりしなければなかなかレベルアップしません。

今回は自分で簡単に出来る方法をいくつか教えていきます。

 

≪通る声トレーニング≫

  • 『壁押し』

先ず壁に向かって手をつきます。手に力をしっかり入れてお腹を意識して「あっ!あっ!あっ!あっ!」と歯切れよく声を出します。

※注意:夜中は近隣の迷惑になり、通報されますので気を付けて下さい(笑)

 

  • 『口天井』

口を横に開かずに口の天井に声をぶつけるイメージで「い~~~~~~~!!!!!」と声を出します。

※注意:夜中は近隣の迷惑に…(以下略

 

  • 『舌筋トレ』

舌を鍛えるために舌の筋トレをします。口の中で大きくグルグルと舌を回します。

“早く”よりも“大きく”を意識して下さい。

 

  • 『遠投声出し』

体を動かしながら声を出します。ボールを遠くへ投げる感じで振りかぶって投げながら「うぉ~~~~~~い!!!!!」と声を出します。

※注意:いっそのこと外でやって下さい。

 

  • 『笑顔声出し』

口角をしっかり上げながら話します。話すのは分かりやすく接客8大用語が良いと思います。

「いらっしゃいませ」

「ありがとうございます」

「少々お待ちくださいませ」

「お待たせいたしました」

「はい!かしこまりました」

「おそれいります」

「申し訳ございません」

「またどうぞお越しくださいませ、お待ちいたしております」

 

 

いかがでしょうか?

全部ちゃんとやると、舌やお腹や頬が痛くなりますよね。

それは、通る声のトレーニング不足の証拠です。それが、自分のイメージした声で話せない原因です。

 

なんでそこまでして通る声を手に入れなければならないのか?

別に今困ってないし、今のままでいいんじゃない?という人もいると思いますが、ダメです(笑)

それは声が小さい、通らない、伝わらないと困ることが多く起こるからです。

それは例えば、

『元気が無いと思われる』

『やる気が無いと決めつけられる』

『第一印象で損をする』

『自身が無いと思われる』

『冷たい人だと思われる』

『嘘をついていると疑われる』

『相手から「えっ?」と聞き返されえる』

『周りがザワついている所で話すのが苦痛』

といった事が起こります。

もし、自分が周りから思い描いた評価が得られていない。

もしくは、伝えた事が相手に伝わっていない事が多いとしたら、その原因は声や話し方かもしれません。

 

反対に大きな声、通る声、伝わる声が出せると

『元気があると思われる』

『やる気があると思ってもらえる』

『周りが明るくなる』

『いい人だと思われる』

『自身があると思われる』

『正直者だと思われる』

『明るい人だと思われる』

という事が起こります。

 

これは紛れもない事実です。

“大きな声”と言うと相手を無視してデカい声を張り上げる人もいますが、大事なのは“相手に伝える”というという事です。

 

どんなに良い事を言っていても、内容がどんなでも伝え方次第で相手への伝わり方が全然違います。相手に伝わらなければ何も言ってないのと同じです。

「あいつには何回も言ってるんですけどね~~。全然変わってくれないんですよね~~」はあなたの伝え方、話し方が悪いからです。

 

TV見てても同じような事言っても面白い人と面白くない人がいるのと似ています。

さあ!通る声トレーニングで売れっ子芸人並みのスキルを身につけましょう(笑)