こんにちは!

スプレッドファッションイズムの高橋です。

連日暑い日が続きますね~。

暑い日に冬物の話をしてもさらに暑くなっちゃいますが(笑)、

今日はダウンのお話です。

 

ダウンとは

ダウンとはガチョウやアヒル等の水鳥の羽毛(胸毛)の事です。ガチョウの羽毛をグースダウン、アヒルの羽毛をダックダウンと呼びます。

ガチョウとアヒルはよく似ていますが、ガチョウの方が体が大きいため一つ一つの羽毛も大きいです。羽毛が大きい方が軽く暖かいダウンジャケットが仕立てられます。

   

 

同じガチョウでも産地等により品質に差があります。産地はポーランド・ハンガリー・カナダ等の寒冷地が多く、ポーランドのホワイトマザーグース等は品質も良く有名です。

ダウンとフェザーの違い

ダウンジャケットの中には『ダウン』と『フェザー』という2種類の羽毛が使われています。

この違いは、ダウンは胸部分の羽毛でふわふわして芯が無く、軽くて暖かいです。

 

フェザーはそれ以外の羽毛で羽軸がある、いわゆる羽根です。軽さや暖かさはダウンに劣りますが、しっかりしていて型崩れしにくいメリットがあります。一般的にダウンの比率が高い方が良質とされ高価です。

 

フィルパワーとは?

フィルパワーとは羽毛の『かさ高性』の単位の事で膨らみ力の事です。この数値が高いと、羽毛が多くの空気を蓄えられるので防寒性が高くなります。

 

右下の写真を見ると同じグラム数のダウンでもフィルパワーによって『かさ』が大きく違うのが分かります。

同じダウンジャケットでも、このフィルパワーの差で暖かさは驚くほど差があります。

ダウンのお手入れ方法

ダウンジャケットは生地の密度を高めたりして羽毛が出てこないように工夫をしても、生地が織物であるため生地の糸と糸の間には隙間があります。

また、キルトステッチによるステッチ孔(あな)もあるという理由で、どうしても多少羽毛が出てきてしまいます。

 

キルトステッチ孔(あな)から出たものに関しては取り除いて問題ありませんが、生地の間から出たものに関しては、無理に取り出すと隙間が広がってしまい羽毛が出続ける原因になってしまうので、極力内側に戻した方が良いです。

 

また、摩擦や圧力でも羽毛が出るのを増長させてしまうので気を付けましょう。