こんにちは!
スプレッドファッションイズムの高橋です。
素材の知識編もついに最終回です!
今回は品質表示について勉強していきます。
あまり知られていませんが洗濯表示のマークが平成28年12月から新しいものに切り替わることが決まってます。
しばらくは今までの表示と新しい表示のどちらも正しく覚えておきましょう♪
Contents
品質表示とは
品質表示とは、お客様が商品を選択・購入する際に、その機能や効能を理解したり、長持ちさせるための洗濯方法を理解したりするためのものです。
品質表示見本
上部の洗濯表示記号は、その洋服を傷めずに洗濯する方法を表しています。
・洗濯機か手洗いか
・洗う水の温度の上限
・漂白剤の可否
・アイロンのかけ方
・クリーニングに出す場合は?
・洗った後の干し方
等を記号で表しています。
洗濯表示記号
今まで品質表示タグに付いている洗濯表示記号は、消費者庁が定めた日本独自のものでした。
これが、平成28年12月から世界統一のものに変わります。
今のものを現行JIS、12月からのものを新JISと呼んでいます。
先ずは見慣れている現行JISを、次にそれが新JISでどう変わるのか見てみましょう。
現行のJIS(平成28年11月まで)
液温は95℃を限度とし、洗濯機で洗える。 | 液温は60℃を限度とし、洗濯機で洗える。 | ||
液温は40℃を限度とし、洗濯機の弱洗いで洗える。 | 液温は30℃を限度とし、洗濯機の弱洗いで洗える。 | ||
液温は30℃を限度とし、弱い手洗いが良い。(洗濯機不可) | 水洗いは出来ない。 | ||
塩素系漂白剤による漂白が出来る。 | 塩素系漂白剤による漂白は出来ない。 |
新JIS(平成28年12月から)
新しい表示はざっくりいうと、種類と程度の2つのマークで成り立ちます。
種類
洗濯 | 漂白 | 乾燥 | アイロン | クリーニング |
程度
処理は弱く | 処理は非常に弱く | 温度は低く | 温度は中ぐらい | 温度は高く | 処理・操作の禁止 |
では種類別に見ていきましょう♪
洗濯
液温は50℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯が出来る。 | 液温は40℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯が出来る。 | ||
液温は40℃を限度とし、洗濯機で洗濯出来る。 | 液温は40℃を限度とし、手洗いが出来る。 | ||
液温は40℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯が出来る。 | 家庭での洗濯禁止。 |
漂白
塩素系と酸素系の漂白剤を使用して漂白できる。 | 酸素系漂白剤は使用出来るが、塩素系漂白剤は使用禁止。 | ||
塩素系と酸素系漂白剤の使用禁止。 |
アイロン
底面温度200℃を限度とし、アイロン仕上げが出来る。 | 底面温度110℃を限度とし、アイロン仕上げが出来る。 | ||
底面温度150℃を限度とし、アイロン仕上げが出来る。 | アイロン仕上げ禁止。 |
タンブル乾燥
タンブル乾燥が出来る。(排気温度上限80℃) | 低い温度でのタンブル乾燥が出来る。(排気温度上限60℃) | ||
タンブル乾燥禁止。 |
自然乾燥
つり干しが良い。 | 平干しが良い。 | ||
日陰のつり干しが良い。 | 日陰の平干しが良い。 | ||
濡れつり干しが良い。 | 濡れ平干しが良い。 | ||
日陰の濡れつり干しが良い。 | 日陰の濡れ平干しが良い。 |
クリーニング
パークロロエチレンと石油系溶剤によるドライクリーニングが出来る。 | 石油系溶剤による弱いドライクリーニングが出来る。 | ||
弱い操作によるウェットクリーニングが出来る。 | パークロロエチレンと石油系溶剤による弱いドライクリーニングが出来る。 | ||
ドライクリーニング禁止。 | 非常に弱い操作によるウェットクリーニングが出来る。 | ||
石油系溶剤によるドライクリーニングが出来る。 | ウェットクリーニングが出来る。 | ||
ウェットクリーニング禁止。 |
いかがでしたか?
量がとっても多く、大変そうに見えますが、種類と程度を最初に掴んでおけば
マークを見ただけでおおまかな情報は頭に入ってくると思います!