■アパレル販売員の接客技術■
第16章 ブランド理解
皆さんこんにちは!スプレッドファッションイズム、高橋です。早いもので、今回で16回目となりました!今回はアパレルで仕事をする上で重要なブランドの理解についてレクチャーしていきます。はぁ?ブランドの理解?そんなもん分からなくても、私のキャリアから来る分析が絶対だから問題ない!!私のセンスの方が正しい!!とか言わずに理解する努力をしましょう!
さっき冗談交じりに言ったような人は実は結構いて、自分の間違いに気づかずに突き進んでいってしまいがちです。アパレルで仕事をする上で、自分が働くブランドのテーマやコンセプトを理解する事は仕事の第一歩ですので、ここで“自分の好き嫌い”や“ブランドのコンセプトを無視”していては、うまくいくものもうまくいかなくなってしまいます。更に言うと、ブランドというのは各々にコンセプト、つまり“ウリ”があります。分かりやすく言うと、お客様は十人十色の好みや趣向があります。そしてお客様は、世の中に数あるブランドやSHOPの中から、自分の好みとブランドの“ウリ”が一番一致しているお店を選んで買い物をしています。ブランドのコンセプトを無視したり軽視して運営したりVMDを組むと、この“ウリ”が薄まってしまい本来GET出来るはずのお客様がいらっしゃらなくなってしまいます。“ウリ”が薄まって他のテイストが入った場合、その他の客層がGET出来るため「私の方が正しい!」と錯覚してしまいがちですが、本当は本来GET出来るハズの多数のお客様を失っている事を忘れてはいけません。
では、「ブランド理解しなきゃなのは分かった、理解する!けど、一体何を覚えたら良いの?」と思ってくれたものとして、次に進みます!先ず初めに何といっても『ブランドテーマ・コンセプト』です。ただ、これにも大事な事があります。それは、例えば「ウチのブランドのコンセプトは“サザンカリフォルニア発のアイコニックでオーセンティックなデザインにコンテンポラリーなテイストを融合したモダンライフスタイルストア”です。」と言われたとします。この説明でバッチリ100%分かる方ならば問題無いのですが、私は全く分かりませんでした(笑)ちなみに人間は意味の分からない単語が3つ以上連発すると、頭から煙が出て理解をSTOPしようとする構造になっているらしいです(笑)
ここで大事なのは言葉の響きで何となく分かったつもりになるのを止める事です。それでは早速、上記の例に出したブランドのコンセプトを一つ一つ解読してみましょう。今はスマホやPCで簡単に調べられます。大事なのは、ちゃんと調べるかどうかです。ちなみにコンセプトは概念という意味です。
サザンカリフォルニア…アメリカの西海岸の地名です
アイコニック…象徴的、アイコン的
オーセンティック…本物、信頼できる
コンテンポラリー…現代的な
モダン…現代的な
ライフスタイル…生活習慣
です。
これをつなぎ合わせると、ウチの概念は、アメリカの西海岸のサザンカリフォルニアという所の発祥の西海岸スタイルの、いかにも西海岸なデザインや正統派な西海岸のデザインに、現代的なテイストを融合させて都会的な生活スタイルを提案するお店を作る。って事です。
いかがでしょうか?元々の文章があるので、安物の翻訳ソフトのようになってしまって、まだちょっと分かりづらい点がありますが、最初よりはかなりイメージ出来るようになったと思います。今まではコーディネートの参考にする雑誌はMEN’S NON-NOにしてたけど、正統派西海岸テイスト×現代的なテイストだから、雑誌で言うとOCEANとかSAFARIを参考にすれば良かったんだな。等、発想が広がり色々な所に気づけると思います。ブランドのテーマとコンセプトが理解出来たら次に理解する項目は
- シーズンテーマ・コンセプト
- キーアイテム(代表アイテム)とそのコーディネート
例:キーアイテム…ノースリーブとガウチョのセットアップ
コーディネート…セットアップ×シャツの腰巻き
等
- キーカラー(代表色)とそのカラーコーディネート(色合わせ)
例:キーカラー…チャコールグレー
カラーコーディネート…チャコールグレー×差し色にレッド
等
- 素材の傾向とその素材のメリットと取り扱い
例:ポリエステルのジャガード
メリット:シワになりづらい、洗濯が楽
注意点:汗を吸わないので、汗受け用のインナー必須
等
いかがでしょうか?そんな事ぐらいバッチリ把握してるわ!という人もいれば、抜けていた項目やそこまで意識していなかった項目があった人もいるのではないでしょうか?ただ、このブランド理解はヴィジュアル面において、一番最初の一歩になります。これを理解してるかしてないかで、
お店のトルソーのコーディネート
お店のVMD
スタッフの着用、ヘアメイク
等に差が出てくるのは分かると思います。
ブランドのコンセプトを無視して、自分の好き嫌いで判断したりしないようにして、ブランドの“ウリ”を最大限生かして多くのお客様に支持されるお店を作っていきましょう!それが出来れば、お店の“ウリ”に自分自身の“ウリ”を乗せて、より多いお客様から支持されるお店が作れると思いますよ!