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■アパレル販売員の接客技術■
第2章 掃除をする本当の意味
皆さんこんにちは!スプレッドファッションイズム、高橋です。
2回目となる今回は、掃除をする意味ついてレクチャーしていきます。
タイトル的に食いつきが悪そうな気がしてなりませんが、どうしても伝えたいので今回はこのテーマでいきます(笑)
そ・わ・かの法則
皆さんは「そ・わ・かの法則」って知っていますか?
年間300回も講演の依頼が来る売れっ子学者さんである小林正観さんが書いた本で、勿論メチャメチャ売れてます。
簡単に解説すると、『そ・わ・か』とは
【そ】…掃除
【わ】…笑い
【か】…感謝
の事で、この3つを徹底して行動に移す事が人生が輝く方程式。というものです。
今は、かいつまんで説明しているだけなので「本当かよ」「信じられない」「おまじないの世界」等の意見が多いと思いますが、
そんな人は逆に考えてみましょう。
私は
掃除を全くしません。
ピクリとも笑いません。
誰に何をされても感謝しませんし、ありがとうは言いません。
いかがでしょうか?
この人幸せになると思いますか?
もしかしたら生まれながらに親の資産を受け継いだりしてお金持ちでさっき言ったみたいな人はいるかもしれません。
でも、その人は恵まれているにも関わらず、幸せを感じられないまま一生過ごしていく事でしょう。
話を戻して、小林正観さんが大事だと言っている『そ・わ・か』ですが、その中でも“掃除”は一番最初に出てきます。
掃除はそれほど大事なのです。
掃除をする本当の意味は「気付き力」を上げるため
私がアパレル販売員の新人スタッフとして入社したスタッフに
「掃除って何のためにすると思う?」と聞くと、
「お客様に気持ちよく買い物して頂くためです。」と答えるスタッフがほとんどです。
勿論これもハズレではありません、正解です。
しかし、これでは足りません。
しかし掃除をする理由の正解は“気づき力を上げるため”です。
「???」となると思いますので順に説明していきます。
まずよくあるのが、私がお店に遅番で出勤した時に、お店の鏡が汚れてたり床にゴミが落ちていたりします。
そこでスタッフに「ここ汚れてるよ。」と言うと、大抵のスタッフは「申し訳ございません!!」と言って、そこをキレイにしてくれます。
ですがまれに、「えっ?でも掃除しましたよ。」というスタッフがいます。
私は怒りがMAXにブチ切れそうになるのを抑えてスタッフに言います。
「掃除をしたかどうかを言ってるんじゃないんだよ。キレイかどうかを言ってるんだよ。」
そのスタッフは納得し切れてはいない様子で渋々そこをキレイにする。
といった事があったりします。
同じ場所を同じ時間で掃除をお願いしても、キレイかどうかに個人差が発生します。
それは、言われた場所を言われた通りに掃除してるだけか、特に汚れた所を探して気づいて掃除をしているかで差が出るのです。
言われた通りだけのスタッフは床にゴミが落ちていても気づけない事が多いです。
自分で汚れた所を探して掃除するスタッフは床のゴミに気づく事が多いです。
考えてみて下さい。
どっちのスタッフがいるお店がキレイなお店になると思いますか?
そして疑問が一つ…
言われた通りにしか掃除をしないスタッフは自分の部屋はどうやって掃除をしているのでしょうか?
更に言うと言われた通りにしか掃除できないスタッフはお客様へも気づけない事が多いです。
言われた立ち位置で言われた通りに動いてはいますが、死角に気づけなかったり、もっと言うとお客様の気持ちに気づけない事が多いです。
自分で汚れに気づけるスタッフは、お客様の入店に気づくのも早いですし、お客様が何を思っているのかに気づく事が出来る事が多いです。
普段の掃除をただの“雑用”として捉えて掃除をするか、それとも“気づき力を上げるトレーニング”として捉えて掃除をするか。
それは半年、1年…と時間が経てば経つほど差が大きくなっていきます。
勿論言われたままやる方がはっきり言って楽です。考えなくて良いですし気を張る必要もありません。
気づき力を上げるためだと気を張っている方が疲れますし大変です。
でも、時間が経てば経つほど両者の差は大きくなっていきます。
「一生懸命頑張ってるつもりなんだけど、なんでいっつもあの人に負けるのかなあ…」
「なんで毎回あの人の方がお客様に気づくのが早いのかなあ…」
「立ち位置が悪いのかなあ…言われた通りにやってるし、やる気はあるんだけどなあ…」
なんて事は無いですか?
もし、心当たりがあれば今からでも遅くはありません。
掃除を“気づき力を上げるトレーニング”だと思ってやってみましょう。
買い場で汚れが目立ちやすい場所
一つアドバイスをすると、お客様目線で考えた時に掃除が徹底されてないと、特に気にされてしまう箇所は…
①フィッティングルーム
②レジカウンター
です。
フィッティングでは目が暇になってしまうのでカーペットや壁の汚れが目に入りやすくなります。
また、カーペットが汚れていると靴を脱ぎたくなくなったり、土足でOKなんだと思われてしまいます。
汚くしていると汚く使われてしまうのです。これは公衆トイレでも同じ事が言えます。
レジカウンターはお包みを待っている時などに目が暇になってしまいカウンターの整理状態が気になってしまいます。
日報や店帳簿やシフト表等がお客様から目に入る場所に置いてあったりしませんか?
明日からのセールの対象リストなんかが転がってたら最悪です。
また、お客様目線で掃除をしようと思ったらお店の中から見ているだけでは気づき切れません。
時にはお店の外や通路からお店の状況をチェックするようにしましょう。
さて、掃除=気づき力アップのトレーニングの話が終わったので、次は小林正観さんが言う掃除=人生が輝くの話ですが、話が長くなってしまったので残りは次回にしますのでお楽しみに~♪